源氏物語の重ねの色目って?

五感を磨く日々

過ごしやすい気温になってきました。
町にはハロウィーンの飾り付けが目立ち、子供たちの嬉しそうな笑顔がかわいいですよね。

勉強の秋とも言いますが、確かに物事を深く考えるにはちょうどいい季節です。

今日は少し前に買った本のご紹介

重ねの色目は平安のころから装束の布の表と裏に別の色を重ねたり、色の違う着物を何枚も重ねたりして季節感や色の美しさを表現したものです。
重ね方にルールもあり、日本人と色についてたくさんのことを学ぶこともできます。

ただ調べても調べても実際に色のついた薄い布を重ねるとどんなふうに見えるのかは想像で捉えるのは難しく、本物の布を重ねて見てみたい…と長く思っていました。

その思いを解決すべく、京都で訪れた染め物のお店、染司よしおか様。

昔からの染め方にこだわり、化学染料を使わずに自然界に存在する植物由来のもので布を染めています。
だから本当に優しい色。
そして重ねた時の色のイメージもやっと納得がいきました。

初めにご紹介した本、「源氏物語の色辞典」もこのお店で購入しました。
執筆者はこのお店の5代目当主、吉岡幸雄さん
本屋さんやインターネットで買うのと違って吉岡さんのサイン入りでした!

源氏物語に出てくる着物の色に関する記述に忠実に染め物を再現し、美しい写真と共に染め方等も紹介されています。
紫式部の色表現と実際の染め物の色、両方を一度に感じ取れることでより具体的に物語の世界を想像できてとても興味深かった!

もしよかったらどうぞ本を手に取ってみてください。
また京都周辺の方は是非一度足を運んでみてくださいね。

児島

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