八月もやっと最終日間近。この夏は日本中が記録的な暑さに悩まされました。
それもようやく終わりに近づいているんですね。
お盆の季節も過ぎましたがこの夏お墓参りに行った方も多かったことでしょう。
今回は弔いの色について書いてみたいと思います。
弔いの色と言うとみなさん何色を思い浮かべますか?
やっぱり 黒 でしょうか?
お葬式の際の喪服の色は黒、全身黒の人で埋め尽くされるイメージですよね。
でも喪服に黒が用いられるようになったのは昭和の初めのころから。
それほど昔ではないんです。
以前の弔いに使われる色は 白 でした。
白は汚れをはらう意味で新生児を迎える部屋で用いられる色でもあり、また死出に旅立つ際の色(白装束)、それを見送る人々の衣装の色でもありました。
白は生と死を結んだ色だったのです。
それが黒に変わったのはキリスト教文化の影響のようです。
明治天皇の亡くなったころに日本に持ち込まれた文化が徐々に日本にも定着していったのだとか。
それでも平安時代に描かれた源氏物語の中では喪服の色として 鈍色(にびいろ) や 青鈍色(あおにびいろ) も登場します。
その時代の公家の習慣では近親者が亡くなると数か月から一年もこれらの色を着て過ごしました。
やはり弔いですぐに 黒 と思うのは現代人の考えなのでしょうね。
さて、この夏ポーラーカラーでは数々のお供えのアレンジメントをご用意しました。
ポーラーカラーの表現した弔いの色は 青~青紫~紫 に渡るグラデーション。
源氏物語の中で光源氏は妻を亡くした際に届いた弔問の文へのお返しの手紙を「紫のにばめる紙」に書きました。
グレーがかった紫色。
まさにそのイメージです。
ご仏壇のお供え物は香りが大切。
石鹸で作った花、サボンドゥフルールはほのかに香りが漂い、お供え用にも適しています。
お彼岸に向けてもまだ残暑が厳しそうです。
お水替えの必要がなくお手入れも簡単なサボンドゥフルールのお供え用の花はいつでも承っております。
ご予算に合わせたアレンジメントをご用意いたします。
どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。
児島