歌舞伎で思い出す色は?

和の色名

歌舞伎を見に行った友人に歌舞伎を象徴する色を写してきてもらいました。

歌舞伎と言えばこの色。
歌舞伎に関する様々なところに使われていますね。
おせんべい、お茶漬けなど…えっ⁉ お茶漬けは関係ないか。ま、それは置いといて。

この色は江戸時代に江戸歌舞伎の森田座で使われていたものが歌舞伎座で採用されて定着し、今に至るのだとか。
定式幕と言って常に掛けられている幕として使われています。

左から黒、柿色、萌葱色です。

柿色は柿の実の色。オレンジを少し暗くしたような色で、萌葱色はネギの緑色の部分の色。
まだテレビなどなかった時代に歌舞伎からはたくさんの色が生まれましたが、その頃から歌舞伎の定番色となっていったのでしょうね。

もともとは幕府の御用船の船覆いの幕(帆布)を拝領し、それを定式幕として使ったことから始まり、色が座によって変化して結局歌舞伎座ではこの色を使うようになったのだそうです。
歌舞伎といえば必ずこの幕が浮かぶのにその由縁はあまり知られていませんね。

ちなみに写真の定式幕は歌舞伎座のもので、国立劇場のものは並び方が違います
黒、萌葱色、柿色なのですが、ぱっと見にはその違いはわからないくらいです。

そして歌舞伎座の外観がこちら。
建て替えて更にに美しくなりました。

そしてあまりにも美しいポスターがあったそうなのでこちらもおすそ分け。

源氏物語は色を扱う私にとってとても重要な役割を持ったお話です。
そんな歌舞伎なら益々見に行ってみたい~!
けど、高校時代に学校行事で歌舞伎を見て以来まだ二度目がやってきてない私です…( ;∀;)

児島

PS:お茶漬けが気になった方へ
お茶漬け海苔を作った方がご両親の好きだった歌舞伎の定式幕の色をパッケージに取り入れたことで、お茶漬け海苔も歌舞伎色になったのだそうですよ~

 

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