色の仕事をしているのに、色をみたくなかった
ちーちゃんを見送ったあとの私は、色の仕事をしているにも関わらず、色を受け入れることができない時期がありました。
ペットを亡くした人を虹の橋のたもとで待っていると、言われていますが
“虹”という色の言葉すら受け入れられないほど悲しかったのです。
お供えのアレンジを通して、青にふれる
その深い喪失感と悲しみの中
仕事で青と白を基調にしたお供えのアレンジメントを作る機会がありました。
お悔やみの気持ちを込めて、お花で心を癒して欲しいと
ずっと飾っておけるものをという、オーダーメイドのご依頼でした。
色の仕事をしているのに、
自分の心にはまったく色が入ってこない
そんな時間が続いていたからこそ、
このアレンジを作ることは自分にとって大きな転機でした。
青は、色彩心理で「心の悲しみを静かに解き放つ」力がある色。
そして、哀しみや静けさのイメージをもつ色でもあります。
私は、青の濃淡と水色、そして白を組み合わせたグラデーションで、
インテリアとして飾っておけるようなアレンジを作りました。

アレンジを作っている時は、青や白の花びらにふれていると
悲しみで傷ついて、ひりひりと痛みがある心を色が冷やしてくれているような
そんな不思議な感覚の中で、集中できて落ち着く時間でした
ふと、以前の色彩心理を取り入れたアレンジ講座で、青を選んだ生徒さんのことを思い出しました。
「青に惹かれた理由がわかった気がします。最近、主人を亡くしたんです」
そのとき私は、言葉にできない感情が、色に引き寄せられることもあるのだと知りました。
生徒さんにとっても、私にとっても、
“青”は深い喪失感と悲しい気持ちを、そっと受けとめてくれる色だったのかもしれません。
おわりに
色は、感情をそのまま映す鏡であり、
そしてときに、言葉にならない想いに寄り添ってくれる存在でもあります。
「悲しみで色が見たくない日」があることも、
「その悲しみを受けとめてくれる色がある」ことも、
私自身の体験を通して伝えていけたらと思います。
色彩心理を取り入れたアレンジメント講座では、
そんな「色のちから」を大切に、花と向き合う時間をお届けしています。
あなたの「今の気持ち」に合う色で、花を選ぶ体験をしてみませんか?


