音彩サロンが生まれた理由

「こんな場所があったらいいのに」
そう思い続けてきた私自身のために、
そして、かつての私のような誰かのために。
音彩(ねいろ)サロンは、そんな願いから生まれました。

色に悩んだ日々が教えてくれたこと

色に自信がなかったあの頃
海外で暮らしていた頃、私は色選びにまったく自信がありませんでした。

服を買うときも、いつも似たような色ばかり。
アメリカ駐在中に習っていたレースドールを作るときも、好きな色を2色だけ。
たくさんの色があるのに、どう選んでいいのかわからなかったんです。
「すべての配色が載っている本があったら…」と本気で思っていました。

シャドーボックスで感動したプロの色合わせ

同じくアメリカで習っていたシャドーボックスでは、
額装の際にお店の方が提案してくれるマットの色合わせがとても素敵で、
「どうしてこんなおしゃれな配色が思いつくんだろう?」と、ただただ感心していました。
でも私はそれを感覚で選ぶことができず、
「やっぱりセンスがないのかな…」と、自信を失いかけていたのです。

色の世界に“理論”があると知った日

その後、台湾への転勤を経て、
次の赴任先である上海で、初めて“色には理論がある”ということを知りました。

センスだけではなく、ちゃんとした法則や考え方がある——
それを知ったとき、まるで霧が晴れたように感じたのを覚えています。
色の仕組みを知ることは、わたし自身を知ることでもあったのです。

「今さら」ではなく、「今こそ」の居場所を

私は「今さら始めても遅いんじゃないか」と思ったことはありません。
むしろ、自分の好きなことや学びをずっと大切に続けてきたと思います。
海外での生活は楽しいだけではなく、不安や孤独もつきものでした。
そんな中で、シャドーボックスやレースドールなどのクラフトを楽しむ時間が、
私に**“つながり”と“安心”**をくれました。

誰かと一緒に黙々と作る。
おしゃべりしながら手を動かす。
その時間の中で、言葉では言えない想いや気持ちが、
少しずつほぐれていくのを感じていました。

「話したいけど、話す場所がない」

最近、同世代の友人たちから聞くようになったことは
「話したいけど、話す場所がない」
「本音を話せる相手がいない」——

また、私が主宰するCRIPのメンバーが集まったときにも、
「今日も楽しかった」
「家庭とも職場とも違う“第3の場所”でリフレッシュできた」
そんな言葉を何度も耳にしてきました。

それを聞くたびに、もっと多くの人にとっての“サードプレイス”を作りたいという気持ちが大きくなっていきました。

音と色は、心に響く見えないエネルギー

音と色が、心をやさしく包む場所
さらに、ハープとの出会い。
「聴くだけで、安心する」そんな体験が、
私にとって大きな再出発となりました。

音と色。
どちらも、言葉では届かない心の奥にそっと触れてくれるもの。
だからこそ、言葉にしなくても“感じられる場”を作りたいと強く思ったのです。

言葉にしなくても、色と音が気持ちを映してくれる

音彩サロンでは、話すのが得意じゃなくても大丈夫。
音を聴く。
色を選ぶ。
その体験が、静かに心をゆるめ、
自分自身とつながる時間になります。

「わたしでいい」と思える時間がここにある

「私も、こんな場所を探していました」
サロンに来てくださった方から、そんな声をいただくことがあります。

年齢を重ねるごとに、
誰かのために頑張ってきた自分を、
ようやく「ちょっと休ませてもいい」と思えるようになる。
そんな**“自分を大切にする時間”**を過ごせる場所。

音彩サロンが、そんな「これから」を照らす光になれたら──
それが、私にとっていちばんの喜びです。

そして私はいつも思います。
色と音の共通点は、心に響く「見えないエネルギー」。
だからこそ、言葉では届かない場所にも、そっと寄り添ってくれるのだと。

次回予告|音と色で“今のわたし”を感じる時間へ

次回は、第4回『音と色で“今のわたし”を感じる時間』。
ハープや色彩心理を通して、自分自身と向き合うひとときを、少しずつかたちにしていきます。