《音の祈り》vol.1|ハープの音と、祈りがそっと重なったとき

ハープの音に、思い出す“ぬくもり”がある

ハープの音を奏でると、今でも思い出す存在がいます。

真っ白で、小さくて、あたたかくて──
いつもわたしたち家族のそばにいてくれた、トイプードルのちーちゃん。

練習していると、いつの間にかハープのすぐ近くまで寄ってきて、
わたしのハープの音を聴きながら、
安心したようにくるんと丸まって、眠ってしまう。
それも、いびきをかくくらいぐっすりと(笑)

あぶないよ、ぶつかるよ、と声かけたことも何回もありました。

突然の別れ、そして、ハープを弾けなくなった日々

そんな日々が、当たり前に続くと思っていたのに
ちーちゃんは2年前、突然の病気で旅立ちました。

あまりにも急すぎて、
受け入れることができず、
1年以上、写真を見ることさえできませんでした。

なにかしてあげられたんじゃないか。
もっと気づいてあげられたはずなのに──
そんな後悔ばかりが、心の中に残りました。

そしてしばらく、ハープも弾けなくなってしまいました。
いつもそばにいたことを思い出してしまい悲しくて、
涙があふれてきて、練習する気持ちになれませんでした。
ハープの発表会まで残り2ヶ月しかなかったのに、1ヶ月近くハープに触れませんでした。

祈るように音を奏でたとき

それでもレッスン日が近づきなんとかハープの前に座り、
「アメージンググレース」を弾いてみたのです。
ちーちゃんが、幸せな場所へいけていますように
そんな祈りをこめながら。

そのとき、
音って、言葉にならない想いを
そっと運んでくれるものなんだって感じました。

ちーちゃんには、もうそばにはいないけれど
「幸せになってね」という願いは
天使の楽器といわれるハープの音色と共にきっと、届いているはず。

音は、祈りのかたち
音は、愛しい存在へ届く祈りのようなもの。

そう思えたとき、
また少しずつ、ハープを奏でられるようになっていきました。

《音の祈り》というシリーズに込めて

この「音の祈り」というシリーズでは、
私自身の体験を通して、
悲しみや祈りと、音がどう寄り添ってくれるのか
そんなことを静かに綴っていきたいと思っています。

もし、同じように大切な存在を失った方がいたら、
あなたの心にも、音や色がそっと寄り添ってくれることを願って。

Instagramでも少しずつ綴っています
🕊 このシリーズは、Instagramでも投稿しています
▶︎ @neirosalon
色と音が寄り添う“音彩サロン”のアカウントです。
よければのぞいてみてくださいね。

そして、
もしあなたの心にも、
音で思い出す大切な存在がいたら──

コメント欄で、そっとその子のことを教えてもらえたら嬉しいです。