先月のことになりますが、たくさんの色を集めた企画展に行ってきました。
昆虫(むし)の数ほど色がある
星の数ほどではなく、「昆虫(むし)の数ほど色がある」というテーマ、過去のテーマもひねりが効いたものが多くて面白い箕面公園昆虫館です。
常設展示してほしいと強く願ってしまったほどのクオリティの高さだったので、その一部をご紹介します。
色彩の勉強をしている人ならよく知っている「日本の伝統色」の名前がずらりと並んだ展示室、「こんなにたくさんの色があるなんてすごい!!」と感動しました。
ただ私自身は標本ではなく生きている蝶が好きなので、飛んでいる状態でこれだけのカラフルな蝶を見せてもらえたら最高なのに、と思ったり。。
金色のコガネムシとかも一緒に展示されていたのですが、嫌いな人には虫感があり過ぎるため、ここで紹介する写真は蝶だけにします^^;
赤系の蝶たち
例えば赤系の蝶をベースカラーで見てみると、珊瑚色のデタニヒイロツマベニチョウと韓紅のベニイロタテハ、
黄みのある赤「珊瑚色」はイエローベース、黄みのない少し青みがかった「韓紅」はブルーベースになりますね。
黄色・緑・青系の蝶たち
それぞれの蝶の色と展示されている色の名前がマッチしていて、こんなにも多くのきれいな色を持っている自然界の不思議に驚きますね。
赤や黄色、黒など色素によって色にみえるものや、モルフォ蝶のようなキラキラした青は構造色とよばれる光の屈折により見える色もあります。
その辺りもわかりやすく展示と一緒に解説されていて、それぞれの蝶の構造断面の顕微鏡写真も大変参考になりました。
キラキラの蝶たち
虹色に見える蝶も青系と同じく構造色によって、キラキラ輝く色に見えています。
スマホのライトを当てると虹色がよく分かります。
付け加えますと、構造色の構造というのは、鱗粉という蝶の翅についている粉の構造です。
蝶の翅の模様は鱗粉でできていて、鱗粉の色素がそれぞれの模様を作り出しています。
人気投票もできるほどの蝶の数、皆さんはどの色の蝶を選ぶでしょうか?
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Izumi Kamei