今年も日本ではインフルエンザが猛威を振るっています。
みなさんどうぞお気をつけてお過ごしくださいね。
さて先日東京の世田谷にある神社、桜神宮を支える宮司様の奥様にお話を伺う機会がありました。
歴史ある神社を守るご苦労や今の時代に合わせた神社の形など…。
そんな重荷を背負っていない自分の気楽さに気づかされてしまいました。(頭の下がる思い…)
いろんなお話を伺う中で私が気になったこちらの写真をご紹介しましょう。
今年のお正月にたくさんの方が初詣で鳴らしたと思われる神社の鈴。
たくさんの人がお参りしてても必ず順番を待って鈴を鳴らしてしまう。
神社参拝の目玉ですよね。
この鈴に五色の美しい布がついていたことに気づきましたか?
同じように五色で彩られている幕(五色幕)が下がっている神社も多いです。
青(緑の場合もある)=木
赤=火
黄=土
白=金
黒(紫の場合もある)=水
これもやはり陰陽五行説にのっとり表された色でした。
このブログでも何度か登場している陰陽五行説。
中国から伝わった考えですが、日本の昔のものはこの考えに従って形作られたことのなんと多いことか。
万物はこの五つに大別され、バランスよく保たれているという考え方。
それを色で表すと五色布の五色になります。
それにしても美しい五色布。
やはり神社を美しく保つにも努力をされているのでしょうね。
お正月に飾られた提灯もおめでたい紅白で素敵でした。
そして何よりこのかわいい絵馬。
桜にちなむ神社ならではのかわいいモチーフにはファンも増えそうです。
(イラストのお上手な奥様が描かれた絵なのだとか…)
日本の伝統を次の世代へも受け継ぐ大切なお務めです。
その伝統に関連する色彩についてまた機会がありましたらご紹介させていただきたいと思っています。
児島
《参考文献》
東京都神社庁ホームページ