ステンドグラスの美しさに感動

五感を磨く日々

今年の文化の日はお天気も良く、横浜に出かけました。

目的はここ。
横浜を訪れたことのある方なら見たことがあるかと思いますが、国の重要文化財にも指定されている「横浜市開港記念会館」
時計塔は「ジャックの塔」と呼ばれ、親しまれています。
赤レンガに花崗岩を組み合わせた赤と白の外観は東京駅と同じ建築様式です。

港町横浜は鎖国の長く続いた日本に西洋式の様々なものが入ってきた場所。
歴史ある建物が最新の街並みとうまく溶け込んでいるところが魅力的!

館内は無料で自由に見学できるようになっており、クラシカルな木の階段を上がったところに私の目的のものがありました。

この記念館には美しいステンドグラスが飾られています。
横浜開港当時の神奈川県の様子を描いたもので、左は「呉越同舟」、右は「箱根越え」、そして中央は「鳳凰」で横浜市章が描かれています。
左右の緑の多いデザインに対して中央の鳳凰が朱赤系と際立っており、三つが一体化していておもしろいな~と感じました。

ステンドグラスは9世紀にドイツの修道院跡で発見され、キリスト教と共に発展してきました。
その昔 文字を知らない人々にも聖書の教えを伝えるためにステンドグラスで聖書に出てくる場面を描いたと聞いています。

この「呉越同舟」も諺を図柄で示し、「箱根越え」も当時の様子を後世に伝えるにはインパクトがあり、わかりやすい方法です。

こちらは一番大きく描かれた「ポーハタン号」
黒船に載って浦賀に現れたペリー提督が次に横浜に来航した時の船の一つ
奥には富士山もあり、小舟で人々が乗り降りしている様子もあります。

一つひとつのガラスには地模様があり、その上に色がついていて、外からの光が季節や時間、天候により見え方が微妙に違っていて、とても奥深いものだなと感じました。
ステンドグラスに詳しいわけではない私でもその姿と歴史的背景に感動。

関東大震災で大打撃を受け、一度はステンドグラスも焼失。
再建後も米軍に接収され、再び改修・ステンドグラスの修復と長い時間をかけて今に至るそうです。
初めの三枚のステンドグラスは2009年に修復したそうなのでまだ9年しか経っておらず、驚きです。

携わった全ての人に敬意を表したいと思います。
お時間あるときはどうぞみなさんもその目でご覧になってみてください。

児島

 

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