お茶の色は緑色で茶色(ブラウン)と違うのはなぜか?

色の色々

先日「青信号はなぜ緑色なのか」について書きましたが、今日はそんな不思議な呼び方シリーズ第二弾です。

お茶は緑色で、茶色の色(ブラウン)と違うのはな~ぜ?

日本茶は美しい緑色をしています。
この色で見た目から美味しさが伝わってくる!
いきなり余談ですが、若かりし頃のCA時代、お客様に美しい緑色の日本茶をお出ししたくて、ポットをトントン叩きながら(ここは経験者にしかわからないですね)工夫していたのを思い出します…。
お客様に「美味しそうだねえ。」なんて言っていただくと嬉しくて…。

お客様に喜んでいただきたいというのはどのお仕事をしていても同じですね。

さて話を戻しますが、茶色がお茶の色と違う色っていうのは不思議だと思いませんか?
実はこれにはれっきとした理由がありました。

三国志の初めに 劉備が高級品のお茶を手に入れ、お母さんに飲ませようと持って帰るシーン があり、そんなに昔から中国にはお茶があったのね~ と感心したものですが、日本のお茶はもちろん中国から伝わったものです。
奈良・平安時代に遣唐使や留学生が中国から持ち帰ったお茶が日本のお茶のルーツだそうです。

そのころのお茶は日本茶とは違い、烏龍茶
烏龍茶は製法の違いから緑色ではなく、こんな色をしているんです。

↑こちらは茶器も烏龍茶も台湾製
私、台湾で長く暮らしたもんで、台湾製のものをたくさん持っています。
実は台湾の烏龍茶、香りが高くてとっても美味しいんです。
茶器も手書きの美しい茶器がたくさんありますよ。

話を再び戻しますが、こちら日本茶の出がらしではなく、烏龍茶
烏龍茶はペットボトルでも皆さんご存知の通りまさしく茶色なのです。
こんな色ですがとても香り高く、深い味わいです。
もうお分かりですよね。
この烏龍茶の色が茶色の色(ブラウン)となりました。

こちらは烏龍茶の茶葉
まさにインスタ映えしない写真ですが、この縮れて丸くなった茶葉がお湯に入れると葉の形に戻ります。
日本でもお茶と言えばはこの色だったようですが、千利休の時代の粉末状のお茶(現代の抹茶)を経て、日本独特の製法が生まれ、緑色の煎茶が一般的な時代になっていきます。

茶色と言えば日本ではその後 四十八茶百鼠 と呼ばれ、灰色(鼠色)と一緒に百種類を超える茶色が生まれていき、日本人とは切っても切れない関係となっていきますが、長くなってしまうのでその話はまたそのうちさせていただきます。

児島

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