冷たい気温の日々の中でも日差しの明るい日もあります。
早くも梅の咲き誇っている場所を見つけました。快晴の青空によく映えるピンク色の花。
まだ桜の時期には少し早く、これから梅のピークとなります。
梅の花はうっすらと上品な香りを漂わせ、見る人を視覚と聴覚で楽しませてくれます。
実はこの梅、こんな大木でした。私の梅のイメージはもう少し小さい木だったのですが…。
これは樹齢何年くらいなのか、詳しくはわかりません…。
梅は遣唐使が中国から持ち帰った外来種であり、万葉集にも数多く歌われていて奈良時代には桜よりも人気があったそうです。
梅干しや梅酒にもなり、日本人にとってはなくてはならない大切な木ですね。
梅にちなんだ色名といえば
” 紅梅色 ”
です。
やや紫がかった赤を薄くしたピンク色。梅林などはこの色と香りに包まれてさぞかし華やかなことでしょう。
平安時代には大変人気な色で「今様色」つまり「流行りの色」と呼ばれたそうです。
当時は男女ともに人気のある色でしたが、それでも清少納言は「枕草子」の中で 女性が身にまとうことをお勧めしている早春(12月~2月)の着物の色 として記しています。
現代にもそのまま通用しそうな感覚で、不思議な気がしますよね。
「木の花は濃きも薄きも紅梅」
長い冬を過ごし春を待ちわびていた人々が早春の ” 紅梅色 ” にいち早く春を感じたのははるか昔も今も同じです。
児島