ジンバブエがこのところ日本のニュースに度々登場し、とても驚いています。ジンバブエはアフリカ南部、南アフリカ共和国に隣接している海のない国です。私は2000年から約2年間首都ハラレに住んでいました。
日本でニュースを見ていても遠い国のこと…と、ほとんどの方が素通りしてしまうのでしょうが、私だけはテレビにくぎ付けでこのニュースを見入ってしまっているのです。
上の写真はお恥ずかしながら若ママの頃で…。ま、私のことは置いといて、回りを囲んでいるジンバブエ人はとってもいい人たちばかりでした。主人の会社でとても頼りになった秀才のルーベン 、困った時はいつも助けてくれたマーチン、子供とよく遊んでくれたジンディー、庭の手入れがうまかったメルシー、そしていつもいつも家で私を助けてくれたウィ二―。
ジンバブエを全く想像できない方のために私が当時撮影した写真をご紹介します。
家の庭での写真です。毎日毎日が間違いなく快晴で、暑すぎもせず寒すぎることもなくとても過ごしやすかったので週末はよく外でティータイムをしていました。きれいな芝生の向こうがテニスコート、左手にはプールがありました。遠くの白い塀がお隣との境界になります。これでも敷地は狭い方でした。
メイドのウイニーが息子を背負っているところ。ジンバブエの女性は腰が大きくてこのおんぶが定番スタイル。息子に巻かれているのはバスタオルのような長方形で、どうやったらこんな風に巻けるのか何度も聞いたけどどうしてもわからなかった…。
車で外を走るとこんな高い塀が長く続いていました。ピンクの花はブーゲンビリア。信じがたいほどの大きさで塀からあふれ出ているケースが多かったな。
こんなおしゃれな食料品店もありました。野菜は種類も豊富で、お肉もありました。お魚だけはなかなか手に入らなかった。
アフリカと言えばやっぱり動物ですよね。サファリでは多くの野生動物に至近距離で会いました。かっこいいアフリカ水牛の群れに囲まれて休憩したり、象が鼻の先だけ出して泳いでいるのを間近で見学したり、百獣の王に出会ったり。早朝にサファリ用の車で動物を探しに行きますが、車と言ってもトラックの荷台のような少し高いところに見学用のシートがついていて、屋根も窓もなくむき出しです。子供たちが野生動物に襲われるのではないかとひやひやしたことも何度かありました。
こんな大自然の中にもリゾート用の素敵なホテルがあるんです。早朝サファリから帰ったら昼間は手前のプールでのんびり過ごす。夜は水のたまったところにキリンやクードゥー等の多くの動物が集まります。
みなさん少しはアフリカが身近に感じられたでしょうか?
ニュースに登場するジンバブエはこんな国なんです。とても美しく、人々は基本的にとてもおおらかです。ジンバブエに住む人々がみんな幸せになってほしい。私もいつかジンバブエの国に何らかの恩返しをしたいと思っています。
国が落ち着きを取り戻し、安全と言える状態になったらぜひ皆さんにも美しいアフリカ大陸を訪れてほしいと思います。
児島