初級講座の内容は、色の楽しさをたくさん集めて
色の知識を深め、自分のベースカラーを知り、自分の内面を知る
という3本の柱で、成り立っている講座です。
一番最初に担当した講座では、緊張感いっぱいだった上に
次の単元の為と、準備するものを用意したりで忙しい日々でした。
そのうち何回か行って慣れてきたら、余裕ができるはず、と考えていました。
しかし、、何回行っても、同じ受講生の方々ではありませんし
季節も違いますから、同じ準備物では使い物にはならないわけです。
今もまだ、より良い内容を目指しての試行錯誤が続いています。
そして、やればやるほど、奥へと続く深さを感じるようになりました。
色の知識を伝えるのには、色彩知識が深ければOK
ベースカラー診断では、診断力があればOK
みたいな、簡単なものではないんだな~と感じています。
むしろ、これらの力がなくても、人間的魅力があれば
素晴らしい講座内容になるのかな~と感じています。
内容に厚みをもたせるには、自分自身が持つ人間力が最も重要で
その力は、人前で簡単に取り繕う事のできないものだと思うのです。
高田先生の言われたように、薄っぺらな講座内容にしないためには
どうしたらよいのでしょうか。
人間力を高めるには、どうしたら・・・
そういった疑問に対する答えを、人生の先輩方からの教えにヒントを得る事が多いです。
私としては、それに対処しうる道はただ一つあるのみであって、
それは何かと言うと、人を教えようとするよりも、
まず自ら学ばねばならぬということであります。
かくしてここに人を教える道は、一転して、
自ら学ぶ果てしのない一道となるわけであります。
『修身教授録』(森信三・著)
今日は、この言葉に惹かれるものがあって、紹介致しました。