Spring Color blog

↑ 新しいブログはこちらです。

日本語色々

似ているけど違うもの

投稿日:2015年11月6日 更新日:

ブログを書いたり、話をしたり、言葉は誰でも普通に使っていますが、選ぶ単語は人それぞれ違いますよね。

同じような意味でも実は違うものについて考えさせられるきっかけとなったのは、先日「本質」という言葉の捉え方について、様々な捉え方を知る機会があったことです。
それぞれ違う考え方をじっくり読んで、それに対する返信をする時は、自分が納得するまで時間をかけて考えて書いています。
その返信を書きながら感じたことは、単語一つ一つの意味を大切にすると、全体の内容もより理解が深まるということでした。

そんな機会があったこともあり、いつも違和感を感じていて、私自身が同じような意味があるけど違う意味、と感じている言葉を挙げたいと思います。
一つ目は「野望」です。
これからの自分のしたいこと、という意味で使われたりします。

野望を辞書で調べれば、意味の一つに願望という意味はありますが、小説などの文章で使われる時は悪い意味に使われていることが多いですよね^^;
野望の野は、野心という言葉にも使われていて、どちらかといえば人を蹴落としてでも、というニュアンスを感じます。

それに対しての言葉は、野望の類義語としても辞書に載っている「志」

t00930094_0093009413476482752

願望を表現するには少し高尚な雰囲気はありますが、言霊を信じている私には、野望を使うより心がすっきりする言葉です。

言葉は、それを組み立てている漢字一つ一つの意味を理解して、全体の意味を掴むと、より正確な理解ができるのかなと思います。

もう一つは「妄想」こちらも、妄想の妄が悪い意味に使われることが多い為、どうも好きになれません。
妄言というのは、普通に悪い意味として使われていますから、それと同じ漢字を使っている妄想は良い意味として使えるとは思えないからです。

それに対しての言葉は「夢」または「理想」かなと思っています。
妄想の類義語にも夢は載っていますが、夢は意味の一つに実現可能なこと、としての意味もあります。

毎日使う言葉は、自分の好きな言葉を自由に使えば良いと思います。
しかし、私はその言葉を作っている漢字から意味を感じ取っているため、どうしても使いたくない言葉があるわけです。

日々の自分の思考は、言葉の持つ力「言霊」に大きな影響を受けているはず。
だからこそ、細かなことなのですが日々使う言葉にはこだわりを持って使っています。

子供達に意味を聞かれた時には、漢字を一つずつに分解して、それぞれの意味を説明するようにしています。
それをするとしないでは、子供の考え方や捉え方に大きな違いが出てくると思っています。

おすすめ記事一覧

-日本語色々

Copyright© 亀井 泉のブログ Spring Color(スプリングカラー) , 2024 AllRights Reserved Powered by micata2.