ここ数日は、夕方の風が涼しくなって、上海の暑かった夏もそろそろ終わりそうですね。
学校も夏休みが終わり、親子揃って休みモードだった気分も、ようやく切り替わってきた感じです。
中級第二単元では、初級第一単元で軽く触れた色の知識について、もう少し詳しくお伝えします。
色を見るために必要なものは 〇物体 〇目 〇光(照明) の3つです。
この3つを、色々な角度から例を挙げて説明していく内容です。
私たちの周りには、当たり前のように存在している色ですが、色の無い世界もあります。
色は、光の反射と吸収によって見えるものですので、光がなければ色もないという事になります。
例えば、灯りのない夜の暗闇では色は見えないので、色の無い世界ですよね!
光がある昼間でも暗闇と同じように、色の無い世界として見える遺伝子型もあります。
血液型がそれぞれ違う型があるように、色の見え方も違う型があるという事ですよね。
地球上に存在する生物は、それぞれ色の見え方が違います。
人間が見えている色は、可視光線と呼ばれる光のスペクトルの中で限られた部分だけです。
魚や鳥、昆虫などは、紫外線という可視光線の範囲を越えた、人間には見えない色も見えます。
この写真は、人間の眼には黄色の花にしか見えないけれど、蝶には紫外線を吸収している黒い部分が見えている
その色によって、蜜のある場所が分かるのですね~~すごい!
人間にも、色のない世界の遺伝子型をもつ人が存在しています。
ミクロネシア連邦のピンゲラップ島は、12人に1人を1色覚者(錐体を持たない)が占める島である。
これは、1775年頃に島を襲ったレンキエキ台風によって人口が20数人にまで減ってしまい、その生き残りに1色覚者がいたため、孤立した環境で近親婚を繰り返した結果、1色覚者の割合が高くなったものである。
1色覚者は暗い場所で微妙な明かりを見分けることができるとされている。
このため、ピンゲラップ島において1色覚者の人々は、月明かりの下でトビウオを捕まえる極めて優れた漁師であるといわれている
「色のない島へ 脳神経科医のミクロネシア探訪記」より抜粋
地球上には人間の見える色だけでない色が存在するのですね~~
色々なタイプの遺伝子が存在するからこそ、お互いに助け合い補い合うことができるのですよね!!
それにしても「紫外線の色ってどんな色なんだろう??」 とっても興味があります。
色の世界って、知れば知るほど奥の深いものですね。