昨日 東横INN新宿歌舞伎町店様のディスプレイを夏のテーマカラーである青に変更してきました。
少しづつ気温の上がり始めるこの時期、だんだんと涼しげな青に惹かれていきます。
エントランスを彩るアーティフィシャルフラワーは青の胡蝶蘭をメインにしました。
胡蝶蘭の青は元々存在せず、ほとんどないためとても珍しい印象のアレンジになりました。
暑い外気の中からホテルのドアを開けた瞬間、目に涼しげな青いお花と大理石に囲まれたホテルのロビーがほてりを抑えてくれます。
フロント両サイドに飾られた花は青いバラが石鹸の香り立つサボンドゥフルール、青紫のクレマチスがテーマカラーの青を引き立てています。
今回は ジャパンブルー をイメージして作成しました。
日本は江戸時代、幕府に贅沢を禁じられカラフルな色を身に着けることができなかったため、庶民は茶色やグレーばかり着たのですが、その他にも藍色や紺色だけは着用を許されていました。
浴衣生地に紺色が多いのはそのため。
紺の染生地がとても多くなり、開国後に日本に来た外国人は青ばかりでとても驚いたそうです。
浮世絵にも青が使われ、ご存知の通り歌川広重や葛飾北斎の絵にも美しく描かれていますよね。
ヨーロッパにも影響を与えた日本の青は ジャパンブルー と呼ばれ、日本とは切り離せない色となり、サムライブルー や 東京オリンピックのロゴの色 へと繋がっていきます。
こちらは両手にちょうど乗っかるサイズのアレンジ。
ビジネスカウンターに涼やかな美しさを届けます。
東横INN新宿歌舞伎町店様でのディスプレイに関わるお仕事は今回でちょうど一年分(四季)を終了しました。
毎回印象的だったのはホテルで働いている皆様の気持ちのいい笑顔。
隅々まで掃き清められていて清潔な館内。
そして何よりも支配人様のお客様への気配りとホテルへの思い、その真っすぐな姿勢。
細かい部分までの気づきや配慮がホテル全体への統制に結び付き、お客様も安心してくつろぐことに繋がります。
お仕事って人と人との関係から大きなものに繋がっていくんだな と改めて感じました。
多くのことを教えていただいて、本当に感謝しております。
児島